高専生がTOEICを勉強するメリット【外部単位】【編入】【就活】

TOEIC

こんにちは。Black Rockです。

 

今回は、高専生がTOEICを勉強するメリットについて解説します。

 

この記事はこんな方におすすめです。

 

  • TOEICがどんなものかをざっくりと知りたい
  • TOEICを受けようか迷っている
  • TOEICで良いスコアを取ることによってどんなメリットが得られるのかを知りたい

 

この記事では、TOEICについてあまり知らない方のためにTOEICのテストについてざっくりと解説し、それからTOEICを勉強するメリットを4つ紹介します。

 

※この記事では、「TOEIC L&R」を省略して「TOEIC」と書いています、ご了承ください。

TOEICとは

この章では、TOEICについてあまり知らない方のためにTOEICのテストについてざっくりと解説します

 

TOEICとは「Test Of English for International Communication」の略称であり、日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語力を測定するためのテストです。

TOEICには5種類のテストがあり、日本で最も一般的なのがTOEIC L&R(Listening & Reading)です。高専生が受けるTOEICも基本的にL&Rです。このテストでは文字通りリスニングとリーディングの問題が出題されます。

 

具体的にどんなテストなのか?

TOEICがどんなテストなのか具体的にイメージを作っておきましょう。

 

まずTOEICの公開テストが、いつどこで行われるかですが、月に2回程度全国各地の受験会場で行われます。

基本的に試験日は日曜日で、同じ日の午前と午後で2回行われます。→ テスト開催日時

受験会場は全国各地に多数存在していて、大学の講義室などがよく使われます。受験申し込みの際に住所を登録するので、その住所に近い受験会場が選ばれます。自分で受験会場を選べるわけではありません。

 

次にテストの内容についてです。

TOEIC L&Rはマークシート形式で、すべて選択問題です。問題文はリスニング・リーディングすべて英語だけです

問題はPart1 ~ Part7で問題のタイプが分かれています。Part1~Part4はリスニング、Part5~Part7はリーディングです。

テスト時間ですがリスニング約45分間リーディング約75分間の合計120分間です。

 

下でリスニング・リーディングの内容についてそれぞれ説明します。

リスニング

Part1~Part4がリスニングで、パートごとに出題される問題の種類が異なります。

Part1では、イラストの問題が出題されます。4つの選択肢が読まれるので、その選択肢の中からイラストを適切に説明したものを選んで回答するという感じの問題です。下に参考動画を貼っておきます。

 

Part2では、会話の返答を選ぶ問題です。2人の会話の1部分が音声として流れます。1人が喋った後、もう1人の返答として3つの選択肢が読まれます。その3つの選択肢の中から適切なものを1つ選ぶというような問題です。

 

Part3では、2人以上の会話が音声として流れます。その会話の内容についての問が問題文に書かれています。それぞれの問に対して4つの選択肢が用意されており、その中から最も適切なものを1つ選んで回答するという感じです。

問題文が書かれているので、音声が流れる前にあらかじめ問題文に目を通しておく方法(先読み)がよく使われます。TOEICのスコアが高い人は多分みんなやっています。

 

Part4はPart3の内容とほとんど同じですが、唯一はっきりと異なる点は登場人物の人数です。Part3では2人以上だったのに対して、Part4では1人のみです。従って会話ではなく、スピーチやナレーションのような内容になっています。

Part4でも先読みのテクニックがよく使われます。

リーディング

リーディングはPart5~Part7で、こちらもパートごとに出題される問題の種類が異なります。

 

Part5は、穴埋め形式の問題です。穴あきの英文とその穴に入る単語として4つの選択肢が示されており、適当なものを1つ選ぶという形の問題です。1つの問題で出題されるのは1つの文だけです。これが30問あります。

Part5では文法の知識を必要とする問題が多く出題されるため、文法問題と言われたりもします。

実際の問題は、下のツイートを参考にしてください。

 

Part6も穴埋め形式の問題ですが、Part5とは異なります。Part5は1文に対しての穴埋め問題であるのに対して、Part6は長文の穴埋め問題です。

1つの長文に対して4問出題され、長文は4セットあるので、合計16問です。

Part6はPart5と同様、文法の知識が必要になります。長文問題なので文脈を理解する力も必要になります。

例題はこちらから→ (公式)TOEICサンプル問題 Part6

 

Part7は長文問題です。こちらは穴埋め形式ではなく、問題用紙に書かれている問に対して適切な回答を4つの選択肢の中から1つ選ぶという形です。

Part7では、文法の知識というよりかは文の内容や流れを掴む能力のほうが重要になります。

それから、ある程度読む速度が速くないと時間内に全ての問題を解ききることはできません。TOEIC845点の僕でも全て解ききることは難しいので、TOEICの勉強をあまりしていない人は問題を解ききることができないと思います。

例題はこちらから→ (公式)TOEICサンプル問題 Part7

TOEICを学ぶメリット

この章では、TOEICの勉強を始めようか迷っている方のために、TOEICを学ぶメリットを紹介します。

外部単位として使える

TOEICのスコアに応じて外部単位として認定してもらえる高専が多いです。自分の所属している高専の外部単位に関する情報を調べてみましょう。

僕が通っていた豊田高専もTOEICを外部単位として認定してくれる制度がありました。

実際に僕は5年生のときに取得した810点のスコアで6単位もらうことができました。非常にコスパが良かったなと思います。

編入に使える

工学部の編入試験でも、TOEICのスコア提出を求められるところが増えています

当然ながら、高いスコアがあったほうが編入試験では有利です。編入試験で提出するスコアとしては600点くらいあると良いです。

就活に使える

僕は就職ではなく大学編入の道を選んだのであまり詳しくありませんが、TOEICのスコアで就活が有利になる企業も結構あるらしいです。詳しくは別の方が発信している情報を見てみてください。

TOEICではビジネス英語が多く出題されるため、企業から見て、TOEICのスコアが高いことは人材を選ぶ上でプラスの判断材料になることは間違いないでしょう。

英語での情報収集に役立つ

理系だと特に、日本語の情報だけだと問題が解決しないということも多くあります。

例えば、プログラミングなどもそうです。エラーが出たときに解決策を検索すると、英語の情報が数多くヒットします。他には、卒業研究などで論文を探すときなどにも役立ちます。

 

また、英語のコンテンツなども楽しむことができるようになるという利点もあります。

TOEIC800点レベルであれば、海外の映画でも英語字幕があればある程度内容が把握できるようになります。海外映画のネイティブ同士の会話などを聞き取るのはかなり難しいですが、YouTubeの解説動画やスピーチなどハッキリと発音している音声であれば、ある程度聞き取ることができるようになります。

それから、海外のニュースから情報を得たりするのも容易になります。テクノロジー系のニュースメディアなどは、日本よりも新しい情報を発信している場合が多いので、そういった分野に興味のある高専生であれば、より楽しめるのではないかなと思います。

 

TOEICを受験する上でのデメリット

ここからは、デメリットの解説です。

 

TOEICを勉強するにあたって、こんなことを思った方もいるのでないでしょうか?

 

  • 勉強がめんどくさい
  • 受験料が高い

まさにこれらが、TOEICを受験する上でのデメリットです。

 

  • TOEICの対策には時間がかかって大変
  • 受験料が7000円以上かかる

という2つのデメリットについて少し解説します。

 

まず、TOEICの対策には時間がかかって大変であるという点についてです。

英語力はすぐに伸びるものではないため勉強を継続する必要があり、対策には多くの時間がかかります。当然やる気が出ない人もいると思います。TOEICの勉強をすれば、自分の好きなことをして遊ぶ時間を削る必要も出てきます。

ただ、TOEICを勉強して高いスコアを取ることができれば、先程紹介したようなメリットを得ることができます

これは何に関しても言えることですが、何かを得るために行動すれば自然と何かが犠牲になります。「No pain, no gain」(痛みなくして得るものなし)です。

TOEICで高いスコアを取ることが、何かを犠牲にしてまで得る必要性があるものなのか無いものなのか、自分で考えて判断しましょう。TOEICで高いスコアを取りたいのであれば、多少なりとも不快な感情を乗り越えて勉強しなければなりません。

 

 

次に受験料が7000円以上かかるという点についてです。

2022年3月現在、TOEICの受験料は7810円となっており、この価格は一見高いと感じる方もいると思います。

しかし、他の英語系の資格試験と比べると安価なのです。

代表的なものでいうと、TOEFLがUS$245、TOEIC600点以上相当の英検準2級の受験料は7900円、1級まで行くと11800円です。

絶対的に見れば、TOEICの7810円は安いといえる金額ではありません。ですが、相対的に見て、他の英語系の資格試験よりも安い金額設定となっています。

実際にTOEICを受験してみるとわかりますが、かなり手間がかかっています。問題の作成はもちろん、会場の確保、スタッフの配備、無料シャトルバスの手配などです。これらを考えれば、そこまで高くはないと思います。

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