編入試験の過去問・解答の入手方法

大学編入

こんにちは。Black Rockです。

今回は、編入試験の過去問及び解答の入手方法について解説します。

 

今回の記事はこんな方にオススメです。

 

  • 行きたい大学があるけど過去問がなくて困っている
  • 過去問の解答がなくて困っている

僕も、編入試験の対策を始めるときに過去問や解答がなくて困ったときがありました。

この記事を読んで解決策を見つけていただければ幸いです。

 

記事の信頼性のため、筆者の自己紹介をさせて下さい。僕は、高専の電気系の学科出身で、情報系の学科への大学編入を成功させました。以下の3つの大学に合格しています。

  • 大阪大学 工学部 電子情報工学科 情報通信工学科目
  • 京都工芸繊維大学 工芸科学部 設計工学域 情報工学課程
  • 新潟大学 工学部 知能情報システムプログラム

 

過去問の入手方法

あまり詳しくない方のために先に述べておきますが、編入試験の過去問の入手方法は大学により異なります。まずは、気になっている大学の学生募集要項、あるいは大学ホームページの入試情報に目を通してみましょう。

募集要項・ホームページに目を通すと、過去問の入手方法は基本的に次の3パターンであることがわかると思います。

  1. 大学のホームページに過去問が公開されている
  2. 大学に請求する
  3. 大学が過去問を公開していない

1,2については2~5年分を公開しているところが多いです。ただ、2~5年分では過去問の傾向をつかむのに十分でない場合もあります。従って、さらに過去の入試問題がほしいという需要もあるかと思います。この場合は人やサービスに頼ることになります。

この章では上に挙げた3つの選択肢に加え、人やサービスを頼るという方法について解説します。

大学のホームページに過去問が公開されている

まずは、大学のホームページに過去問が公開されているパターンです。これは一番手間が少なくてありがたいやつです。公開されている過去問のPDFをダウンロードするだけで終了です。

ただ、ホームページに公開されている過去問は直近の数年分程度なので、さらに過去の問題が欲しいという方は、後述の「人やサービスを頼る」をご覧ください。

大学に請求する

大学に請求する場合は2つのパターンがあり、自分で請求するパターンと、所属している学校を通して請求するパターンがあります。この2つのパターンのうちどちらを選ぶかについては、募集要項やホームページで指定されている方法を選んでください。

自分で請求する場合は、請求方法については学生募集要項や大学のホームページに書いてあります。テレメールなどのサービスを介して、過去問が郵送されるパターンが多いです。

所属している学校を通して請求する場合は、高専生であれば、高専に教務係的なものがあると思うので、教務の窓口で募集要項を見せるなどして事情を説明して、過去問を請求してください。場合によっては、教務がすでに過去問を持っている場合もあります。

こちらも、大学が公開している過去問は直近の数年分程度なので、さらに過去の問題が欲しいという方は、後述の「人やサービスを頼る」をご覧ください。

大学が過去問を公開していない

次に、大学が過去問を公開していないというパターンです。この場合は、基本的に誰も過去問を所持していません。出題された問題を知っているのは、大学側実際に受験した人だけです。

大学側に直接尋ねてみるのも良いと思いますが、過去問を提供してくれる大学は少ないと思います。これは、請求した人と請求しなかった人で公平性が保たれないからです。

したがって、実際に受験した人から情報を得るというのが良い解決策かと思います。Googleなどの検索エンジンで「大学名 編入体験談」などで検索すれば、過去の受験者の体験をまとめた記事(編入体験談)が出てくると思います。大学編入は情報が少ないため、受験後に編入体験談を書くという風潮がありますので、意外とたくさんヒットすると思います。わからないところがあるときは、実際に編入体験談の筆者に問い合わせてみることをおすすめします。

Twitterで探すのもありです。僕の編入仲間には、Twitterのプロフィールに「〇〇大 工学部 3年次編入」みたいなワードを入れている人も多くいます。Twitterのアカウント検索機能を使えば、編入した先輩にたどり着けるかもしれません。遠慮せずに質問して大丈夫です。基本的に先輩も過去問集めには苦労していますので、嫌な気持ちにはなりません。

 

人やサービスを頼る

続いて人やサービスを頼るという方法です。人やサービスを頼ることで、直近の過去問だけでなく、更に過去の問題を手に入れることもできます。具体的には以下の4つの方法があります。

  1. 友だちに聞いてみる
  2. 編入を目指す人や編入した先輩とTwitterでつながる
  3. 編入予備校を利用する
  4. 編入を目指す人が集まるコミュニティーを見つける

以上の4つについて、以下でそれぞれ解説します。

友達に聞いてみる

周りの編入を目指す人の中で、人脈の広そうなひとを見つけて過去問を持っていないか聞いてみましょう。部活に入っている人は特に、先輩とのつながりが多く、先輩から過去問をもらっている可能性が高いです。

 

編入を目指す人や編入した先輩とTwitterでつながる

Twitterで編入を目指す人とつながる目的で、編入垢(編入の情報収集を目的としたアカウントの意味)を作っている人もいます。Twitter検索で「編入垢」などのワードで検索すれば、ヒットすると思います。ただ、編入垢で編入とは関係ない発信をしている人もいるので、基本はDMでのやりとりのみで十分かと思います。あまり普段のツイートを追わないほうがいい場合もあります

あるいは、編入した先輩をTwitterで探してメッセージを送ってみるのも良いと思います。上でも述べましたが、僕の編入仲間には、Twitterのプロフィールに「〇〇大 工学部 3年次編入」みたいなワードを入れている人も多くいます。Twitterのアカウント検索機能を使えば、編入した先輩にたどり着ける可能性は十分にあります。

 

編入予備校を利用する

お金に余裕がある人は編入予備校を利用するのも良いと思います。メジャーな編入予備校で言うとECC編入学院や中央ゼミナールなどがあります。どちらも文系理系の編入に対応しています。編入の過去問も所持しているようです。僕が高専生のときにECC編入学院の方が学校に来てセミナーで編入について色々教えてくれた覚えがあります。

ECC編入学院のホームページ

中央ゼミナール

編入を目指す人が集まるコミュニティーを見つける

最後に編入を目指す人が集まるコミュニティーを見つけるという方法です。

僕が調べた限りでは、オンラインでの編入のコミュニティーはほとんど存在しておらず、文系の一部の学科のみに対応しているものだけでした。

身内を集めたコミュニティーを作っている人も周りには少数いましたので、知り合い経由でそういったコミュニティーに入れると良いです。ただ、そのようなコミュニティーを見つけるのはなかなか難しいと思います。

 

解答の入手方法

続いて過去問の解答の入手方法について解説します。

過去問の解答は公開していない大学がほとんどです。公式の解答が手に入ることは稀で、基本的には外部の人が作ったものを手に入れるという方法になります。

解答の入手方法ですが、具体的には次の5つです。

  1. 学校の先生に頼る
  2. 友人に頼る
  3. 編入予備校を利用する
  4. Rocket Answerを利用する
  5. コミュニティーを見つける

下でそれぞれについて解説します。

学校の先生に頼る

まず、学校の先生に頼るという方法です。数学の先生に聞くなどしましょう。

先生も忙しいので、丸投げするのではなく、分からない点を明らかにした状態で聞くようにすると良いです。

友人に頼る

次に友人に頼るという方法です。自分より頭のいい友人がいる方は、聞いてみると良いです。これも同じく、すべて丸投げするのではなく、熟考した上でわからない点を明らかにした状態で聞くようにしましょう。身近な人を頼るときは、ご飯を奢るなどしてお返しができると良い印象を与えられると思います。

編入予備校を利用する

続いて編入予備校を利用するという方法です。上で紹介したメジャーな編入予備校である中央ゼミナールやECC編入学院では過去問をベースとしたカリキュラムが組み込まれているようです。従って講師も過去問に対して理解があるはずです。金銭面に余裕がある方は、予備校に通って過去問の解説をしてもらうのも良いでしょう。

Rocket Answerを利用する

続いて過去問解答共有サービス「Rocket Answer」を利用するという方法です。Rocket Answerは全国の有志の高専生によって開発された、過去問の解答および編入体験談を共有するサービスです。

無料で利用することができますが、共有されている解答の数が少ないのが難点です。求めている回答がアップされているか確認してみましょう。

Rocket Answerのホームページ

 

ココナラを利用する

続いて「ココナラ」を利用するという方法です。ココナラは、個人の悩み解決からクリエイターへの制作依頼までできる、オンラインのプラットフォームです。

どういったプラットフォームかを大まかに説明すると、自分のスキルを売りたい人がココナラでそのスキルを商品として出品し、そのスキルを求めている人が購入する、という感じです。過去問の解答の作成を商品として出品している人も多くいます。それ以外にも、編入の面接対策であったり、勉強法などの相談なども出品されています。

また、自分の求めていることを公開で依頼することができます。例えば、専門の過去問の解答作成が出品されていないときは、それを公開で依頼することで、その依頼が多くの人にリーチするので依頼を受けてくれる可能性も高いです。

ココナラで探す

僕が調べた限りでは、「スズフミ」さんという理学で博士号を取られた方が、数学や物理の問題解答の作成をココナラで出品しておられました。

コミュニティーを見つける

最後に編入を目指す人が集まるコミュニティーを見つけるという方法です。前の章で述べましたが、オンラインのコミュニティはほとんど存在していないので、知り合いづてでコミュニティを見つけることになると思います。

 

過去問の解答を得ることはあまり重要ではない

ここまで、過去問の解答の入手方法について解説したわけですが、ここで解答を入手することの重要性について考えていきます。

個人的な意見ではありますが、解答を入手することはそれほど重要ではありません。過去問は正しい解答を導けるようになるための手段というよりかは、出題の傾向をつかむための手段という側面が強いからです。出題の傾向から勉強すべき分野を割り出し、適切な参考書を選び、類題を解けば過去問は自然と解けるようになるはずです。従って、過去問の解答が入手できなくても焦る必要はありません。

参考書で類題を解く時は、必ず答え合わせをしましょう。自分の導いた解答に対してフィードバックを与えなければ、正しい解答を導けたかどうかわかりませんし、自信のレベルも高まりません

過去問の使い方については編入試験の攻略方法を解説した記事がありますので、併せてご覧ください。→旧帝大も狙える編入試験の勉強法【編入試験攻略ロードマップ】

まとめ

今回の記事では、過去問と解答の入手方法について解説しました。

過去問の入手方法は、以下の4つのパターンがあります。まずは募集要項や、大学のホームページを確認しましょう。

  • 大学のホームページに公開されている
  • 大学に請求する
  • 公開されていない
  • 人やサービスに頼って手に入れる

 

過去問の解答の入手方法は以下の5つです。基本的に大学側は解答を公開しないので、外部の人が作ったものを頼ることになります。

  • 学校の先生に頼る
  • 友人に頼る
  • Rocket Answerを利用する
  • 編入予備校を利用する
  • コミュニティーを見つける

 

最後に解答を入手することの重要性について解説しました。過去問は出題傾向をつかむことが主な目的であるため、解答の入手はたいして重要ではありません。出題傾向から分野を割り出し、適切な参考書を選び、類題を解けば自然と過去問を解く能力は身につきます。従って解答が得られなくても焦る必要はありません。

 

今回は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

このブログでは、編入を目指す方々にとって役立つ情報を発信しています。こちらのリンクから他の編入に関する記事をご覧いただけます。→編入に関する記事まとめ

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