Black Rockです。
編入試験の対策をいつから始めるか迷っている方も多いことかと思います。
ということで今回は、「編入試験の勉強はいつから始めればよいか?」という疑問にお答えしていきたいと思います。
一応、筆者の自己紹介をしておきます。
僕は、高専の電気系の学科出身で、情報系の学科への大学編入を成功させました。下の3つの大学に合格しています。
- 大阪大学 工学部 電子情報工学科 情報通信工学科目
- 京都工芸繊維大学 工芸科学部 設計工学域 情報工学課程(倍率33倍)
- 新潟大学 工学部 知能情報システムプログラム
この記事では、様々なレベルの大学を受験した僕の経験も踏まえて、編入試験の勉強を始めるタイミングを解説します。
編入試験の勉強はいつから始めればよいか?
結論から言うと、編入試験の勉強をいつから始めるべきかは人によります。確実に言えるのは早ければ早いほど良いということです。
一般的には、編入対策にかかる時間はざっくり1000時間程度が目安だと言われています。
1日5時間勉強すれば、半年程度の時間が必要になります。
工学系の編入試験は6~8月がほとんどなので、12月~2月に始めれば良いということになります。
ただ、これはあくまでも目安であり、人によって対策にかかる時間は大きく変わってきます。
例として、僕が試験対策にどのくらいの時間をかけたのか紹介します。
僕は複数校受験しており、全ての受験校を合わせると2000時間程度です。
目安の1000時間から大きく外れていますが、これは2つの理由があります。
- 電気系の学科から情報系の学科へ分野を変えたため
- 高専であまり勉強していなかったため
もし、高専で勉強を真面目にやって、編入後も同じ分野を学ぶという選択をしていた場合は1000時間もかからなかっただろうと思います。
このように、能力や状況などの様々な要素によって対策にかかる時間は変わってきます。
様々な要素があるために、対策にかかる時間を見積もるのは難しいことです。なので余裕をもって取り掛かったほうが良いわけです。先延ばしにしても良いことはありません。
対策にかかる時間を左右する要素について、次の章で具体的に解説していきます。
目安の1000時間を基準にして、自分がどのくらい勉強すれば良いのか大まかに見積もってみましょう。
対策にかかる時間を左右する要素
対策にかかる時間を左右する要素は次の3つです。
- 初期値
- 受験校の難易度
- 受験科目
1点目の初期値に関しては過去の積み上げなので工夫の余地がありませんが、受験校の難易度と受験科目に関しては、工夫次第で勉強にかかる時間を減らすことが出来ます。
それでは3つの要素についてそれぞれ解説していきます。
初期値
まず、編入対策を始める段階での能力の初期値が重要になってきます。
具体的に初期値とは次のようなものです。
- 高専(あるいは専門学校・大学)での成績
- 学習能力
- 地頭力
高専での成績
高専での成績が優秀であれば、数学や英語、物理化学、専門科目など編入試験で出題される科目の基礎がある程度出来ている場合が多いです。
もちろん忘れているところも多いかと思いますが、1度理解したことであれば、再度理解するのにかかる時間は大幅に短くなります。
なので、成績優秀者は比較的短い時間で攻略できる傾向があると思います。
学習能力
成績優秀者は学習能力が高い場合が多いですが、「過去問に頼らないと良い成績を取れる自信がない」という人は注意が必要です。
高専の定期試験などでは、過去問が解ければある程度点数取れるわけですが、編入試験ではそうでもありません。
編入試験における過去問は出題傾向を知るという点で役に立ちますが、過去問を解けるようになったところであまり意味はありません。高専の定期試験と違って、同じ問題が出題されることはまず無いからです。
定期試験などで過去問に頼って勉強していた人は、自分の能力を過信せずに、早めに勉強を始めると良いでしょう。
地頭力
地頭の良さも対策にかかる時間を左右します。
地頭が良い人は、計算のスピードが速い、より少ないサイクルで暗記ができるなどの能力があり、普通の人よりも短い時間で同じ成果を上げることが出来ます。
あくまでも地頭が良い人は比較的短い時間で対策が終わるという傾向があるというだけの話で、自分の地頭力を判断材料にして勉強にかかる時間を見積もるのはオススメしません。自分の地頭の良さを客観的に評価するのは難しいからです。
自分の能力を低めに見積もっておいて、早めに取り掛かるというのが無難でしょう。
受験校の難易度
旧帝大などの難関大学を受験する場合は、対策に時間をかけたほうが良いと思います。試験範囲が広く、受験者のレベルも高いからです。
旧帝大以外でも試験の難易度が高い大学もあります。人気の大学では倍率が数十倍になることもあります。
例えば、僕が受験した京都工芸繊維大学の情報工学課程は、出願者が66人・合格者2名で、33倍という倍率の高さでした。
旧帝大ではないからといって、手を抜くのは禁物です。過去の倍率や過去問、編入体験談なども見て、受験校の難易度について把握しておくと良いです。
受験科目
受験科目が少ない大学を選べば対策にかかる時間は短くなります。
工学系の場合は受験科目が大まかに2パターンあり、
- 数学、英語、物理・化学(両方あるいはどちらか)
- 数学、英語、専門
がメジャーです。英語がない大学もあります。
受験科目を増やすと余分に時間がかかってしまうので、受験校を選ぶ段階で、上の1か2のどちらかに統一したほうが良いと思います。
物理・化学に加えて、専門も勉強するとなると、かなり時間がかるので早めに勉強に取り掛かったほうが良いと思います。
中には、試験科目が数学と英語だけみたいな大学もあり、大学へ編入するという目的だけを考えるならば狙い目です。
編入の勉強が面倒だという人は、編入試験を実施している大学を片っ端から調べて、試験科目の少ない大学を選ぶのもありでしょう。
受験校を調べる際には、『まるわかり!大学編入データブック』を使うのがおすすめです。試験科目や試験日などの情報が一瞬で把握できるため非常に効率が良いです。
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まとめ
今回は、編入試験の勉強を始めるタイミングを解説しました。
結論、編入試験の対策をいつから始めるかは人によって大きく異なります。
様々な要素によって編入対策にかかる時間を推測するのが難しいので、早めに対策に取り掛かるに越したことはありません。
編入対策にかかる時間を左右する要素は具体的に次の3つです。
- 初期値
- 受験校の難易度
- 受験科目
高専での成績が低い、過去問に頼ってばかりだった方は早めに対策を始めましょう。
旧帝大などの難関大を受験する場合は、早めに対策を始めましょう。
受験科目が多い場合も、早めに対策を始めましょう。
勉強にかかる時間を減らしたい場合は、難易度の低い大学を選ぶ、試験科目の少ない大学を選ぶなどの方法があります。
より正確に編入対策にかかる時間を見積もりたい方は、長期の学習計画を立ててみることがオススメです。下の記事を参考にしてみてください。
今回の記事は以上です。最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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